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手帳のための紙刺繍・はじめに
手帳に直接縫うこともできますが、動画では“別紙に刺繍してから貼る”方法を採用しています。理由はシンプル。表面は美しくても、裏面の糸運びはどうしても見栄えが落ちやすいから。完成後にトリミングしたピースをページに固定すれば、すっきり仕上がります。
プロのコツ
- 刺繍に慣れていないうちは、まず別紙で練習してからページへ貼ると安心。
- 使う紙は厚手(160gsm)一択。薄い紙は穴で裂けやすく、糸を引くたびストレスに。
クイックチェック
- 作品の目的は? スプレッドのアクセント? 引用文の飾り? フォーカスを決めると図案も無理なく絞れます。
紙と図案の準備
紙厚の選び方(160gsmが鍵!)
紙刺繍の大前提は“破れにくさ”。動画では160gsmの厚紙を使用。これが最低ラインの目安です。薄い紙は穴が重なると裂けやすく、ループ系のステッチで引いた瞬間に紙がよれることも。

注意
- 薄紙は避ける。どうしても使うなら、穴の間隔を広めにしてテンションを極力弱く。
花の下絵を描く
鉛筆でシンプルな花茎、葉、花弁の下絵をさっと描きます。複雑すぎる図案は初心者には不向き。動画の例では、細長い花(ラベンダー風)、小さな葉の茎、大きな花(ひまわり風)の3種を配置しています。

プロのコツ
- ブログの配布プリント(ドット状のガイド)を使えば、穴位置が安定して線の乱れが減ります(動画内で言及)。
クイックチェック
- 茎のラインは緩やかに。急カーブは穴の負担が増え、紙が裂けやすくなります。
穴あけ:紙刺繍の土台づくり
図案が決まったら、針でラインに沿って穴を空けます。茎は等間、葉は形に沿って数点、花弁の先端には目印となる穴を。近すぎる間隔は裂けの元、遠すぎると線が途切れて見えます。

コメントから
- 「どんな針?」という質問には「ふつうの縫い針でOK」との回答。指先には十分に注意を。
クイックチェック
- 穴間隔は均一か?
- 下絵のラインに対して穴がぶれていないか?
紙に向く基本ステッチをマスター
バックステッチ:強いラインと葉づくりに
最初の茎は青い糸で。糸は“2本取り”が扱いやすく、穴の抵抗も軽減できます。バックステッチは「1歩進んで半歩戻る」要領で、途切れない線を作るのに最適。葉は同じ穴へ複数回戻して形を出すのがポイントです。

注意 - 強く引きすぎない。紙がしわになったり、穴が広がってほつれの原因に。

プロのコツ - 途中で糸が尽きたら、無理に継がずカット&新しい糸へ。裏で糸端を短くまとめれば表にひびきません。

クイックチェック
- ステッチの長さはそろっている?
- 線に“隙間”が見えたら、もう一針戻って埋める。
ウィップドランニング:ふっくらした質感
次の茎は薄いグリーン。まずは基本のランニングステッチ(点線状)で一往復。続けて、表から各ステッチに“巻きつける”ように糸を渡すと、浮き上がるような質感になります。葉は1本線でさりげなく。

プロのコツ - 巻きつける糸のテンションはふんわり。強く締めると点線がつぶれてしまう。

クイックチェック
- 巻きの方向と間隔は一定? 点線の山が均等に見えるか確認。
関連メモ
- なお、ミシン刺繍の世界では、ステッチ補助のための道具名(例:snap hoop monsterやfast frames embroideryなど)を見かけますが、本記事の手順は“手縫い×紙”に特化しています。
レイジーデイジー:小花のループ
ループを作って同じ穴に戻し、先端でとめる——このシンプルな手順で“花びら”が次々に生まれます。ピンクの糸で、先のグリーンの茎に小花をいくつも添えていきましょう。ループは締めすぎずに、ふっくらと。

注意 - 引きすぎるとループが消えます。ループの“輪”が見えるギリギリで止めるのがコツ。

クイックチェック
- 花びらの大きさはそろっている? 乱れが出たら、一度だけやり直す勇気を。
チェーンステッチ:もう一本の茎に表情を
続いて、大きな花用の茎はイエローでチェーンステッチ。レイジーデイジーに似た“輪”を、一直線につないでいくイメージ。各リンクのサイズを揃えると、伸びやかな“鎖”のラインが生きます。
関連メモ
- 刺繍ミシン入門の文脈(刺繍ミシン for beginners など)とは別アプローチ。紙×手縫いではテンション管理と穴間隔が仕上がりのすべてです。
サイドフェザーステッチ:葉にニュアンスを
大きな花の葉にはサイドフェザーステッチ。上部にL字のループをつくりながら進め、最後に下辺をバックステッチでつないで輪郭を整えます。片側が空く構造なので、軽やかな葉に仕上がります。

プロのコツ - ステッチ間隔を等しく。L字の角度がそろうと、葉の“羽根”がきれいに並びます。

クイックチェック
- L字の向きがブレていない? 角度がバラつくと葉先が暴れて見えます。
うまくいくためのコツ集
刺繍糸は“2本取り”が基本
動画では6本撚りの刺繍糸をほどき、2本だけを使っています。紙への負担が少なく、繊細さも保てる黄金比。色は、紙色とのコントラストがある方がディテールが見やすくなります。
注意
- 糸をほどくときはゆっくり。ねじれたまま通すと、表でヨレが目立ちます。
テンション管理:紙だからこそ“弱め”
布よりも紙は伸縮しないため、糸の引きは控えめに。特にループ系(レイジーデイジー、チェーン)は“締めすぎない”が鉄則。裏面で糸端を軽く固定してから引くと、表の形が崩れにくくなります。
関連メモ
- 用語としてembroidery 磁気 刺繍枠やmighty hoopsが気になる方もいるでしょう。これらは主にミシン刺繍向けの話題で、紙の手刺繍では不要です。必要最小限の道具で、軽快に進めましょう。
裏面をテープで整える
仕上げ前に、裏側の糸端をテープで固定しておくと扱いやすくなります。動画では終盤にまとめて貼る流れ。途中で貼りすぎると作業が煩雑になるので、最終段階で一気に。

プロのコツ - 透明テープは端までしっかり。糸端が飛び出すと、ページに貼った後で引っかかりの原因に。

クイックチェック
- 糸端はすべてテープの内側に収まっている?
仕上げとバレットジャーナルへの取り込み
作品をトリミング
四角に整えるだけで見違えるほど“作品感”が出ます。刺繍の際、紙端が毛羽立っていることがあるので、ハサミで丁寧に面をそろえます。刺繍に近すぎるカットはNG。余白はデザインの一部です。

手帳ページに固定して演出
ドット方眼のページの片側に、完成ピースを配置。ピンクのマスキングテープで縁取りすれば、アクセントカラーが生まれます。今回は“Flowers need a little rain to grow”の引用を手書きで添えて、テーマに厚みを。

プロのコツ
- 貼る前にレイアウトを試す。角に寄せるか、中央に据えるかで見え方は大きく変わります。
クイックチェック
- テープの粘着は十分? 長期保存を考えるなら、テープ+見えない位置に薄くのりを併用。
コメントから
- 「手帳に直接縫ってもOK?」という声には、チャンネルからの“楽しんで!”の後押し。動画では“別紙→貼る”方式ですが、ページダメージを許容できるなら直接縫う実験も面白いはず。
- 「穴あけは何で?」には“ふつうの縫い針”。ただし下敷きにコルクなどを敷くと作業が安定、という視聴者のナイス提案も。
最後に:手刺繍がくれる“ゆっくりの楽しみ”
動画の作者は「刺繍のプロじゃない」と率直に語ります。それでも、紙に糸を通す一針ごとに、手帳は自分だけの景色へ。完璧よりも“自然な揺らぎ”を愛でる視点が、植物モチーフによく似合います。
作品のアイデア
- ミニカードサイズで季節の一輪を。スケジュールページに差し込めます。
- 連載風に、毎月違うステッチを1モチーフずつ。
小さなまとめ
- 厚紙(160gsm)+2本取り、これが紙刺繍の安定レシピ。
- ループは締めすぎず、裏はテープで清潔感。
- 仕上げはトリミングと配置で“見せる”へ。
関連メモ(用語について)
- ネットで紙刺繍を調べると、ミシン刺繍向けの情報(例:magneticやsnap hoop monster関連)が混在します。本記事は“手縫い”の道のり。シンプルな道具で、まずは1輪から始めましょう。
