Table of Contents
動画を見る:How to Thread Your Multi-Needle Embroidery Machine (Brother & Babylock)(Ruthie's Notions)
はじめてでも、もう迷わない。マルチ針の糸通しは“順番”と“かかり”が命。PR1055X実機での短いチュートリアルをベースに、確実に成功させるための要点をまとめました。

・こんな方におすすめ:
- マルチ針の糸通しで毎回ドキドキする
- オート糸通しが失敗する理由がわからない
- どのガイドに通すか、手順の“詰まり”をなくしたい
学べること
- 糸立てからテンション系、ニードルバー、最終ガイドまでの正しい通し順
- 偶数・奇数の糸立て位置による上ガイド穴の違い
- テンションレバーへの“フロス”動作のコツとチェック方法
- 自動糸通しフックの“見落としポイント”と成功させる手順
- ありがちな失敗(溝から外れる、緩みが出る)を瞬時に直す方法
注意
- 作業中は可動部に指を近づけすぎないでください(針選択・スレッダー作動時)。
- 電源が入り、画面操作ができる安全な状態で行ってください。
マルチ針刺しゅうミシンを理解する
マルチ針は、針ごとに独立した糸経路とテンション系を持ち、色替え・段取りが高速。今回の動画ではBrother 10本針(PR1055X)で例示されますが、Baby Lockの10本針、さらに一部の6本針(ValiantやEnterprise)にも共通する糸通しの考え方が適用できます。

プロのコツ
- まず“全体の経路”を上から下へ一筆書きでイメージ。あとから引き返して確認するとミスが激減します。
- 糸は視認しやすい色(赤など)で練習するとルート把握が速い。
初期セットアップ:ボビン糸立てと上部ガイド
最初にマシン背面の糸立てにスプールをセットします。動画では視認性の良い赤糸を使用。奇数番は後列、偶数番は前列という配置ルールがあり、偶奇で通す上ガイドの“穴の数”が違うのがポイントです。
クイックチェック
- 糸立て位置(例:1番)と前面の番号ガイド(1番)を一致させる。
- 奇数は“上ガイドの2穴”、偶数は“1穴”。ここで間違えると以降のテンションが変わります。
プロのコツ
- 穴を通したら必ず“少し尻尾を引き出す”。テンション系に入れる前に遊びがあると作業が安定します。
上部前面ガイドとテンションプレートへ
前面の番号付き上ガイドの“該当番号の穴”に通します(例:1番)。その後、テンションプレートの小さな穴に通す工程へ。小穴は見落としやすいので、向きと高さを正確に合わせてから慎重に通します。
注意 - 小穴に入らないと、後段のレバーに正しく掛からずテンション不良の原因に。
テンションシステムを極める
ここからが手触りの勝負所。テンションレバーには“フロスする”感覚で糸を下から潜らせ、奥でカチッと掛かるまで入れ込みます。ここが浅いと刺しゅう中にトラブルが出ます。
経路の理解 - マシン天面のテンションノブ周りには、糸の通し方向を示すガイド(ラインや刻印)があり、1つ目のペグは外側、2つ目は内側を通すといった“向き”が指定されています。これに沿って正しくルーティングします。
- ノブ周りでのループができたら、下段の2つ目のテンションレバーにも同じく“フロス”して確実に掛けます。
クイックチェック
- 上下2か所のテンションレバーどちらも“奥に収まっているか”を目視。糸が上を滑っているだけだと、テンションが全く掛かりません。
糸をニードルへ導く
テンション系を抜けた糸は、前面のニードルバーの“溝”に沿ってまっすぐ下へ。ここで最大の落とし穴は、溝を通らず“針穴へ一直線”に走ってしまうこと。もし真っ直ぐ針穴を目指してしまったら、いったん戻して、糸を軽く上へ引きつつ溝に“座らせる”意識で誘導します。
プロのコツ - うまく溝に入らない時は、糸を“ゆっくり”引くほど収まりが良くなる傾向があります。急ぐと溝を飛び越えがち。
最終ガイドと小穴 - ニードル直前の最終ガイドに“上から下へ”通し、さらに針のすぐ上にあるごく小さなガイド穴に通します。ここまで来て初めてオート糸通しの準備が完了します。
自動糸通し:仕上げのステップ
準備1:フックの“後ろ”へ - 針下で糸端を見つけ、オート糸通し機構の小さなフック“の後ろ側”に糸を回します。見えにくい場合は細いフックツール(Hook & Lifter toolなど)を使うと確実。ここを外すと自動糸通しは機能しません。
準備2:画面で針を選ぶ - 画面の針選択ボタンで、通している針番号(例:1)を選択。別の番号が選ばれていると、機構がその針へ移動してしまいます。
実行:糸位置→カット→通し - 糸通しボタンを押すと機構が前へせり出します。その右側・小フックの下に糸を通し、指定位置で糸をカット。もう一度ボタンを押すと、糸が自動で針穴を通過して完了です。
クイックチェック
- 画面の針番号と、実際に通したい針が一致しているか。
- フック“の後ろ側”に糸が確実に入っているか。
よくあるミスと秒速リカバリ
- 糸が緩む:テンションレバーの掛かりが浅い。もう一度“フロス”して深く座らせる。
- 溝を飛び越える:糸をゆっくり上に引きつつ、溝へ誘導し直す。
- オート糸通し失敗:フック裏に糸が入っていないか、糸切り位置が早すぎる。位置調整→再トライ。
プロのコツ
- 視認性が悪い場合はワークライトを追加。小穴やフック裏の“入り”が確実になります。
糸通しでよくあるトラブルと対策
Q1. 自動糸通し機構が針と位置ズレしている
- 観察ポイント:機構の2本の金属バーが針の左右を“はさまず”片側に寄っている場合。
- 当面の対策:動画のように最終ガイド・小穴まで正しく“手動で”導いたうえで、機構のフック下に糸を正確に置いてから実行します。恒久対応は点検・調整が必要な場合があります(動画では調整方法の提示はありません)。
Q2. どこに注油すればいい?
- この動画では注油箇所の解説はありません。メンテナンスは機種ごとに指定が異なるため、取扱説明書やメーカーサポートの指示に従ってください。
Q3. 道具は何を使っている?
- 糸を小フックへ誘導する細い工具は、コメントで「Hook & Lifter tool」と紹介されています。細部の操作や視認性が上がり、オート糸通しの成功率が高まります。
Q4. 価格は?
- 動画・コメントには価格情報の記載はありません。
コメントから(要点抜粋)
- 初心者にも短く分かりやすい、手元が見やすい、照明が良いと好評。
- フォーカスやアングルについては、次回への改善案として“両手で作業できる撮影体制”を提案する声も。
- 道具名は「Hook & Lifter tool」。入手先に関するやり取りもありました(個人情報は省略)。
安全メモ
- 針選択や糸通し機構の作動中は、可動部に指先を近づけない。
- 電源ONで画面が反応する状態にしてから作業する。
仕上がりチェックリスト
- 背面の糸立て→上部ガイド(偶数/奇数の穴数)→前面番号ガイド→テンション小穴→上段レバー→テンションノブ周り→下段レバー→ニードルバー溝→最終ガイド→針上小穴→オート糸通しフック裏……この順番に“抜け”がないか。
- どこかで引っ掛かりや抵抗が強すぎる場合は、直前のポイントを見直す。
参考メモ(機種適用範囲)
- 本手順はBrother 10本針(PR1055X)で実演されていますが、Baby Lock 10本針や一部6本針にも同様の流れが適用可能とされています。なお、テンションの具体的な数値設定は動画では提示されていません。
少し先のステップへ(周辺知識)
- 小物から大型まで刺しゅう枠の選択肢は広がっています。たとえば、対応アクセサリーの検討フェーズではbrother 刺繍ミシンユーザー向けの情報収集も役立ちます。
- 10本針クラスの代表例としてbrother pr1055xが挙げられますが、糸通しの基本は他の同系機にも応用可能です。
- 磁力で生地を保持するタイプの枠に興味がある方は、機種適合を必ず確認しましょう(例:brother 磁気 刺繍枠のようなカテゴリ情報)。
- ブランド横断で比較する際は、機種別の適合リストを参照し、サイズ・厚み・生地種に合うものを選定してください(例:babylock 磁気 刺繍枠というキーワードでの情報探索)。
- 同系統のアクセサリーとして、マグネット系枠・スナップ系枠・固定治具などがあり、用途別に使い分けられます(たとえばmighty hoops for brother pr1055xのように機種名と併せて調べると適合が明確です)。
- モデル違いでの比較検討では、縫製兼用モデルや単機能モデルなど視点を広げると、必要な機能と操作性のバランスが見えてきます(例:brother 縫製兼用刺繍ミシン)。
- アドオンの候補を調べるときは、シリーズ違いの適合も注意。たとえばPRシリーズと単針系ではアクセサリー規格が異なることがあります(参考:mighty hoops for brother pr680w)。
- Baby Lock系での枠選びでは、名称揺れに留意して検索するとヒット率が上がります(例:baby lock 磁気 刺繍枠)。
最後に
- 糸通しは“正しい順番”と“確実なかかり”の積み重ねです。動画の手順通りに、各ポイントで小さなチェックを挟むだけで成功率は見違えるほど向上します。慣れてきたら、1本あたり数十秒で安定して通せるようになります。あなたの作品づくりが、もっと軽やかに、もっと美しく進みますように。
