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パンチニードルの準備をはじめよう
パンチニードルの構造を理解することからすべてが始まります。持ち手、ゴールドのニードル部分、そしてカーブした縁の側面にある小さな穴——この3点が糸通しの舞台です。

まずは持ち手を確認。ここが操作のベースになります。つぎにゴールドの針先を見て、布に入る斜角(ベベリング)を把握しましょう。

針先のアップを見ると、なめらかなカーブの中腹に小さな穴があります。最終的に糸が顔を出すのはここ。位置を覚えておくと、後工程で迷いません。

この「小さな穴」は通しのスタート地点であると同時に、ゴールの見取り図でもあります。針の断面をイメージしながら、糸のルートを頭に描いておきましょう。

注意
- ここではサイズやゲージの解説は行っていません。動画内でも具体的な仕様は示されていません。(ただしコメント欄には「ニードル長1と1/4インチ」の情報あり。後述の「コメントから」で触れます)
刺しゅう糸(ヤーン)の下ごしらえ
糸の準備は仕上がりの均一なループを生むための第一歩です。スレッドテンションが高い状態(糸がきつい状態)だと、通しにくいだけでなく、パンチ中にループが乱れやすくなります。

ラベルを外して、糸を少しほどいて「ゆるみ」を作ります。スプール側から軽く引き出し、テーブルの上でふんわり転がるくらいが目安です。

プロのコツ - ほどいた糸がテーブルで引っかからないよう、作業面は片付けておきましょう。VIDEO_JSONの前提どおり、平らでクリアなワークスペースは大前提です。

補足メモ:パンチニードルは布面の抵抗と糸送りのバランスが命。事前に糸をゆるめると、針先での微妙なストレスが消えて、通しもパンチもスムーズになります。なお、刺しゅう機材に興味がある方は、手刺しと機械刺しゅうを行き来する際の周辺ツールとして磁気 刺繍枠の存在も覚えておくと応用の幅が広がります。
手順で学ぶ:パンチニードルへの糸通し
1. スレダーをニードルの「小さな穴」に通す
スレダー(ニードルスレダー)は片側に白いタブ、反対側にカーブした細いワイヤーがあります。白タブは引き抜き方向の目印、カーブ側は通しの先頭です。針の小さな穴の「下側から上方向」に、カーブしたワイヤーをそっと差し込みます。

この段階では、ワイヤーが「穴を通過した」ことだけを確認しましょう。無理に真っ直ぐ押し込まず、穴の位置関係を指先で感じ取るのがコツです。

クイックチェック
- 白いタブはまだ針の外側(持ち手側)には出ていませんか? ここでは「穴の貫通」を確かめるのみでOKです。
2. 「トンネルを走る列車」のイメージでワイヤーを進める
ここからが肝心。ワイヤーを「針内部のトンネル」に沿わせます。動画の合言葉は“列車がトンネルを走る”——ワイヤー(列車)を曲げてトンネルの向きに合わせ、持ち手側の出口まで静かに送りましょう。

もし引っかかったら、焦らずにいったん抜いて角度を整え直してください。ワイヤーを無理に押すと、針内部で曲がり癖が付いて通しにくくなります。
3. スレダーのループに糸をかけ、白タブ側へ戻す
持ち手側からスレダーのループ(ワイヤーの輪)が顔を出したら、用意した糸の端をループの中央に軽く通します。あとは白いタブを持って、列車を逆走させるようにスレダーを引き戻すだけ。糸がトンネルを戻って、小さな穴から顔を出せば成功です。

糸の太さや素材によっては、ループから外れないよう指先で軽く支えると安心。引く手は一定のスピードで、急に力を入れないのがポイントです。

プロのコツ
- 糸がループからすべり出る場合は、糸端をほんの数ミリ長めに保持し、最初の引き戻しだけサポートすると安定します。作業リズムを保つため、呼吸に合わせてゆっくり引くのも効果的です。
補足ノート:パンチニードルは手作業の刺しゅう表現として独特の風合いが魅力。機械刺しゅうの世界に触れたい方は、フレーム管理の学びとしてsnap hoop monsterやmighty hoopといった用具名を耳にすることもあるでしょう。用途は異なりますが、「糸の流れを妨げない」思想は共通しています。
糸端を最適化する:1〜2インチの黄金比
通し終わったら、針先に出ている糸端を1〜2インチ(約2.5〜5cm)に整えます。糸端が長すぎると絡み・無駄・ひっかかりの原因になり、短すぎると最初のパンチで不安定。動画でも「この長さ」を繰り返し推奨しています。

やり方は簡単。スプール側(持ち手側)から糸を軽く引いて、針先の糸端を短くしていきます。最初は少し長めにして、パンチの直前に微調整するのもおすすめです。
クイックチェック
- 糸端は1〜2インチになっていますか?
- 糸端が布や枠に引っかからないクリアランスは確保できていますか?
プロのコツ
- 糸端長は、使う布やデザインの密度で若干増減があってもOK。はじめは1.5インチを基準に、実際の手感で微調整しましょう。
覚えておきたい関連用語:パンチニードルの布張りには専用フープを使うことがあります。機械刺しゅう寄りの話題では、たとえばbrother 刺繍枠やjanome 刺繍ミシンのフレーム選びが頻出。異なる分野でも「糸や布のテンションを適正化する」思想は同じです。
上級テク:指でガイドするスレダー挿入法
一度学んだ手順を、さらに確実にするコツが動画で紹介されています。小さな穴を通す際、ベベリング(斜角)の上に指を置いて覆い、スレダーの進路を限定するというもの。これでスレダーは迷わずに“トンネル”へ直行します。

手順 1) 穴の下側からワイヤー(カーブ側)を差し入れる。 2) もう片方の指で、斜角の上にフタをするように置く。 3) 指で作った“ガイド”に沿って、ワイヤーを持ち手側まで押し進める。
注意
- 指の圧が強すぎると工具がぶれて危険です。あくまで「進路を限定する軽いフタ」という意識で。
- 通らないときは角度を疑い、無理をしないでやり直しましょう。
メモ:刺しゅうの世界には多種多様なフレームが存在します。例えば、テーブルワークや大柄の作品で話題に上がるdime 磁気 刺繍枠など、用途は違っても「安定化のために固定する/導く」発想は、指ガイドの考え方とよく似ています。
仕上げと練習:扱いに慣れて精度を上げる
通し終えたら、糸はニードルの両側を行き来させることができます。持ち手側を少し引けば針先の糸端が短くなり、逆に針先をつまんで引けば持ち手側へ戻る。この感覚に慣れておくと、パンチ直前の微調整が素早く行えます。

練習メニュー
- 糸端を1.5インチに設定→布に軽くパンチ→引っかかりがないか確認
- あえて糸端を長く設定→絡みの起点を観察→最適長の意味を体感
- スレダーの通し角度を3パターン試す→最小の力で通せる角度を記録
トラブルシューティング(動画情報に基づく)
- スレダーがトンネルに入らない:角度を修正。指ガイド(上級テク)で進路を限定。
- 糸がループから抜ける:糸端を数ミリ長めに持ち、最初の引き戻しをサポート。
- 糸端が長すぎる:持ち手側から糸を軽く引き、1〜2インチに調整。
関連の観点:枠の安定は作業効率に直結します。手刺しでも机上で滑りにくい環境を整えると、通し・パンチともに快適です。機械刺しゅうの知見では刺繍ミシン for beginners向けに簡便な固定具が注目され、枠の種類(例:磁気 刺繍枠 for embroidery)を学ぶと視野が広がります。
コメントから:よくある疑問に回答
Q. キットに含まれるニードルのサイズは? A. コメント欄の返信では、実際のニードル長が約1と1/4インチと案内されています(動画本編内での明示はありません)。サイズやゲージの詳細はキットや販売元の仕様に従ってください。
ヒント
- 針の長さは刺す深さやループの出方に関わる可能性があります。まずは動画どおりの通しと糸端長を基準に、パンチの感覚を身につけてから調整を検討すると無駄がありません。
— まとめ — パンチニードルの糸通しは、
- 構造を把握(持ち手・針・小さな穴)
- 糸をゆるめて準備
- 穴→トンネル→引き戻し、の順に一筆書きで完了
- 糸端は1〜2インチに整える
- 指ガイドの上級テクで成功率を引き上げる
という流れで、迷いなく進められます。ここまでができれば、もう「刺し始め」の準備は万端。あとは布と図案を用意して、思いのままにループを描いていきましょう。なお、機材面の探究心が湧いたら、枠と固定の世界へも一歩。例えばmagnetic フレームや各社フープの情報を軽く眺めておくと、制作環境の最適化ヒントが見つかります。
