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1 プロジェクトの概要
パウ・パトロール好きの幼児向けに、鮮やかなブルーのチュチュと、数字「2」+チェイス+名前を刺繍した白いシャツをセットで作ります。仕立ての軸は次の2本立てです。
- チュチュ:10ヤードのチュールを16インチ丈にカットし、1インチのゴム通し口(チャンネル)を縫ってから、サテンリボンを両縁に縫い付ける“二重リボントリム”。
- シャツ:数字「2」のグリッターアプリケ、フェルトを重ねたチェイスのアプリケ、仕上げに名前を刺繍。
このガイドは、実際に記録されたテンションやステッチ種、色替え、素材の当て方などを、手戻りなく実行できる順番に構成しています。なお刺繍工程は、標準的なフープでも行えますが、作業環境によっては マグネット刺繍枠 を併用するとホーピングのストレスが軽減されるケースもあります。
1.1 適用シーンと前提
- 対象サイズ:動画では3Tを想定(チュール10ヤード/ウエストゴム20インチ)。
- 素材:チュール、シングルサテンリボン、3/4インチ幅ノンロールゴム、各色糸、フェルト、グリッタービニール(もしくはHTV)。
- 環境:広めの作業台、縫製機、刺繍機。刺繍の安定化手段は動画で細部の指定がないため、手持ちの方法で問題ありません。
1.2 完成像(期待値)
- チュチュは二重のリボン縁でふわっとしたフォルム。

のように、ブルー×イエローのコントラストが映えます。
- シャツは「2」→チェイス→名前の順でレイヤーが重なり、縁取りが整って読みやすい印象に。
■ クイックチェック
- チュールは16インチに均一カットできているか。
- ゴムチャンネルは3/4インチゴムが通る幅か(1インチの縫い代を厳守)。
- リボンの艶面(サテン面)が正しく表に出る向きで縫えているか。
2 準備するもの
必要物と理由を簡潔にまとめます。ここをきちんと揃えると中断が激減します。
2.1 チュチュ用の材料
- チュール:10ヤード(3T想定)。長さを確保できるロールが望ましい。

- サテンリボン(シングルサテン):二重トリム用。サテン面の向きを意識します。
- ノンロールゴム:3/4インチ幅×20インチ(3T想定)。
2.2 刺繍シャツ用の材料
- 白シャツ:ホーピングが可能な厚み・サイズ。
- グリッタービニール(数字「2」用):コメントではglitter embroidery vinylの使用が示され、代替としてHTVも可とされています。
- フェルト:チェイスの各パーツ(顔・耳・帽子・ボディなど)。
- 各色刺繍糸:制服の青・茶・アウトライン等。
2.3 主要ツール
- アクリル定規・ロータリーカッター・カッティングマット:16インチに正確カット。

- ミシン:直線縫いでチャンネル作成、リボン縫い付け。テンションは4に設定(後述)。
- ライター:リボン端の熱処理用。
- 安全ピン・電気テープ:ゴム通しの工夫に使用。
- クリップ:チュールの折り保持。
- 刺繍ミシン:アプリケの下縫い・縫い止め・輪郭刺繍。刺繍手順自体は機種を限定しません。
なお、刺繍の段取り取り回しに不慣れな場合は、刺繍用 枠固定台 を使って位置決めを安定させると作業がスムーズです。
■ 準備チェックリスト - 作業台を片付け、チュールが床に触れない導線を確保(箱を左右に配置)。

- ミシンは該当色の上糸/ボビン糸を正しく装填。
- チュール端材でテンションテスト(テンション4が推奨実測)。

3 チュチュ作り(裁断〜ゴム通し)
3.1 10ヤード計測と16インチカット
- チュールを10ヤード計測し、広い台にまっすぐ展開。
- 折り畳みながらアクリル定規を基準に整え、16インチで一気にカット。
■ プロのコツ チュールは伸縮とズレが起きやすいので、折り畳みの山と谷を正確に揃えると一度のカットで均一な丈が出ます。仕上がりの裾ラインが揃い、ボリュームも均一に。
■ 注意 ロータリーカッターは非常に鋭利。指先の位置に注意し、カッティングマット上で行ってください。
3.2 二重リボントリム用の折り準備
- 16インチに揃えたチュールを長辺方向に二つ折り。
- 上層を約1インチだけ長くして重ね(二重の差が出る)、クリップで固定。

■ クイックチェック 全長で“1インチの差”が一定になっているか確認。ここが不均一だとリボン二重の見え方が乱れます。
3.3 ゴムチャンネルの直線縫い
- ミシン設定:テンション4(端材テストで決定)/ステッチ長2.5/幅3.5、直線縫いを使用。
- 縫い代は1インチに折り、折り山に沿ってチャンネルを縫製。

- チュールが床に落ちないよう机の左右に箱を置き、清潔に保ちながら送る。
■ 期待される中間結果
- 3/4インチのゴムがスムーズに通るチャンネル幅。
- 直線が通っていて生地の波打ちが最小限。
■ セットアップ・チェックリスト
- 折り幅(1インチ)と直線性。
- テンション4でパッカリングや弛みがないか端材で再確認。
4 ビビッドな二重リボントリム
4.1 1本目のリボンを添える
- 上糸/ボビンをイエローに交換。
- シングルサテンの非サテン面を上に向け、チュールの端へセット(仕上がりで艶面が表に来る)。

- 押さえの左端とリボン左端を揃える“視覚基準”で、約1/2インチ内側を直線縫い。
- リボン端はライターで熱処理してほつれ防止。
■ 期待される中間結果
- 表から見てリボンの艶面がきれいに出ている。
- ステッチラインがまっすぐで一定。
4.2 2本目をミラーで取り付け
- チャンネル側を上にして反転し、もう片側の端にも同様に縫い付け。
- 両サイドのリボン間隔が揃っているか確認。

■ 注意 サテンは滑りやすいので、必要に応じて仮止め(クリップやスプレー)を。動画ではスプレーの具体銘柄は言及なし。
4.3 リボン端の最終処理(後工程)
- チュチュの輪を閉じる段で、リボン端同士を軽く重ね、直線+返し縫いで固定します(詳細は後述)。
■ プロのコツ 端の熱処理は“素早く・近づけすぎない”。焦げを防ぎつつ、繊維の溶着だけを狙います。
5 ウエストゴムの仕上げ
5.1 通しのセットアップ(工夫が肝)
- 3/4インチ幅のノンロールゴムを20インチにカット。片端に大きめの安全ピンを装着。
- 安全ピンごと電気テープで巻き、先端の角を滑らかにして通しやすくする。

- 反対側のゴム端はミシンの押さえ+下ろした針(糸は通さない)で仮固定しておくと、引き戻されにくい。
ここで、刺繍機周りの環境を整える方は、ホーピング時のズレを防ぐ目的で hoopmaster 枠固定台 や brother 刺繍ミシン 用 クランプ枠 を使うと、後段のシャツ刺繍でも位置決めが安定します。
■ コメントからのヒント
- 角落としで通しやすくする案も複数提示。ただし製作者はほつれが強く出た経験から、テープ巻きに切り替えたと述べています。
5.2 ゴムを最後まで通す
- テープ巻き先端をチャンネルに入れ、少し進んだらゴムにたまったチュールを適宜“送り”ながら進める。

- 途中でねじれが生じないよう定期的に確認し、全周を通す。
■ クイックチェック
- ゴム端を奥に吸い込ませない(仮固定を必ず実施)。
- ねじれゼロで通し終えているか。
6 シャツへのアプリケ刺繍
アプリケは「輪郭下縫い→素材を置く→縫い留め→余分カット→ディテール刺繍」の基本フローで進めます。
6.1 刺繍の下準備
- シャツをフープにかけ、刺繍機へセット。ここでの安定化は機種や治具に依存し、動画では具体的なスタビライザーは未言及です。
- 数字「2」から刺繍を開始。

なお、マシンや作業者によっては ricoma mighty hoops マグネット刺繍枠 や snap hoop monster マグネット刺繍枠 を使うと、重ね物(ビニールやフェルト)の位置合わせ負担が軽くなることがあります。
6.2 「2」のグリッターアプリケ
- 1度目の輪郭ステッチを走らせ、ガイドが出たらグリッタービニールを上に載せる。
- 縫い留め後、外周を丁寧にカットし、再度ステッチで固定。
- コメントでは、glitter embroidery vinylの使用が示され、HTVでも代替可・仕上げの熱圧が推奨と共有されています。
■ 注意 不正確なカットは生地端がはみ出す原因に。小回りの利く鋭利なはさみを使用。
6.3 チェイスのアプリケとディテール
- 顔・耳・帽子・ボディなど必要なフェルトを順に置き、都度ステッチで留めてはカット。
- ディテールとアウトラインを刺繍して表情を出す。

■ プロのコツ 細部の色替えは“暗→明”へ進むと糸の取り回しが落ち着きやすい。刺繍順の厳密指定は動画にないため、デザインファイルの推奨順に従ってください。
6.4 名前の追加
- 最後に名前「EVELYN」を配置し、刺繍して仕上げ。

- 文字列はモチーフ下辺と水平に揃え、視線の流れを作るとバランス良好。
刺繍周りのツールは機種や治具選びが多岐に渡りますが、対応アクセサリーの選定が必要な場合は マグネット刺繍枠 brother 用 や brother pr 680w をキーワードに互換情報を確認すると、準備段階で迷いが減ります。
7 仕上がりチェック
- チュール丈:16インチが概ね均一か。
- リボン:艶面が外、波打ちや歪みが目立たないか。
- ゴム:ねじれなし、継ぎ目が確実にジグザグで噛んでいるか。

- 刺繍:アプリケ端のカットに毛羽や段差が残っていないか。文字の水平が取れているか。
■ クイックチェック
- ウエスト周りのギャザー分布に偏りがない。
- 表裏とも余計な糸の渡りや長い糸尻が残っていない。
8 完成と扱い方
- セット全体の見栄えをマネキン等で確認。チュチュの膨らみとシャツの配置バランスが整っているか最終点検。
- コメントでは、色替えが映える配色が好評。数字→キャラクター→名前の順は視認性が高い構成です。
ケアの目安(動画未言及のため一般的注意)
- リボン端の熱処理は完了しているため、通常使用でのほつれは最小限。引っ掛けには留意。
- 刺繍部のアイロンは当て布・低温で。HTVを使った場合はメーカー推奨温度に従う。
9 トラブルシューティング
症状→原因→回復の順に整理します。
- チュールが波打つ/針目が緩い
- 原因:テンション不適正、送り不安定。
- 対処:端材でテンションを再テスト(動画実測は4)。押さえ圧や送りを見直し、直線縫いで一定速度を維持。
- ゴムが通しで引っかかる/先端がほつれる
- 原因:角が尖ってチャンネルに干渉、摩擦増。
- 対処:安全ピンごと電気テープで巻いて先端を滑らかに。反対端は押さえ+針で仮固定。
- ゴムがねじれた
- 原因:通し途中の方向確認不足。
- 対処:一旦抜いてやり直し。ねじれゼロを確認してからジグザグで継ぎ合わせ。
- リボン端がほつれる
- 原因:熱処理不足。
- 対処:ライターで素早く熱処理。焦げに注意。
- アプリケの縁から素材がはみ出す
- 原因:カット時のオーバーラン。
- 対処:縫い留め後に少し余裕を残しつつ、再度のステッチ前に丁寧に微修正。
- シャツの位置決めが難しい
- 原因:ホーピングの安定不足。
- 対処:環境により マグネット刺繍枠 や補助治具の使用を検討(動画自体では特定治具の使用は示されていません)。
■ 復旧のミニテスト
- ウエスト周りを伸縮させ、縫い代の糸切れがないか。
- 刺繍面を斜光で確認し、浮きや段差がないか。
10 コメントから(補足のヒント)
- Elasticの角落とし案:複数の視聴者が提案。ただし製作者はほつれが強かったため電気テープでの処置を推奨。
- HTVとグリッタービニール:グリッターアプリケはembroidery vinyl使用例あり。HTVでも代替可能で、仕上げの熱圧が勧められています。
- 作業の丁寧さ:チュールを無駄なく扱うための整列・折り畳みが好評。二重リボンの見栄えに直結します。
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最後に、刺繍治具の互換や選定で迷う場合は、対応機種やサイズ表をメーカー情報で確認してください。たとえば、対応情報の探索時に マグネット刺繍枠 brother 用 のような製品カテゴリ名で調べたり、機種名キーワード(例:brother pr 680w)を併記すると、必要な互換一覧に辿り着きやすくなります。
■ 操作手順のチェックリスト(まとめ)
- チュール10ヤード計測→16インチへ均一カット。
- 1インチ差で二重折り→クリップ固定。
- 1インチ縫い代でチャンネル作成(テンション4・直線)。
- サテン面が表に出る向きで両縁へ二重リボン縫付。
- ゴム20インチを安全ピン+電気テープで通す。
- ゴム端は重ねてジグザグで強固に縫い合わせ。
- リボン端は熱処理→重ね縫いで仕上げ。
- シャツに「2」→チェイス→名前の順でアプリケ刺繍。
この流れを守れば、
のような“誕生日が一目で伝わる”華やかセットに仕上がります。
なお、刺繍ステップの安定化をさらに追求するなら、マグネット刺繍枠 や マグネット刺繍枠 brother 用、運用のしやすい hoopmaster 枠固定台 を活用しつつ、自分の環境に合わせて段取りを最適化してください。動画内では特定の治具の使用は示されていませんが、補助治具の存在を知っておくと、今後の作品づくりがより快適になります。
