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動画を見る:Ricoma MT-1501 Maintenance: Cleaning & Lubrication Guide(Brittany In Florida)
ほこり、糸くず、そして油切れ。業務用刺繍機の不調の多くは、この3つから始まります。この記事では、実機で示されたRicoma MT-1501の清掃・注油フローを、そのまま現場で再現できる手順に落とし込みました。短時間で静かさとなめらかさを取り戻す“必要十分”のメンテを始めましょう。

学べること
- ボビンケースの清掃と注油の最短ルート
- フロントカバー内のピストン周りディープクリーン手順
- 針穴、下部・側面バーの注油ポイントと量の考え方
- 清掃頻度の目安と、出過ぎた油の対処法
- 軽い糸もつれの直し方と防塵のコツ
Ricoma MT-1501に定期メンテが欠かせない理由 刺繍室は意外に“粉じん多め”。材料の出し入れや作業の往来で舞い上がるほこりが、ボビンケースやピストン周りに溜まりやすく、糸絡みや異音の原因になります。動画でも、ボビンハウス内に糸くずが溜まり、大きな音につながった事例が紹介されています。対策はシンプル。要所をこまめに清掃し、摺動部を適切に潤滑することです。
プロのコツ
- “一気に完璧”より“短時間でこまめに”。全体の注油・拭き上げは5分程度でも効果的。
- 油は足すより引くほうが難しい。少量を狙って点すのが鉄則。
- 綿棒は届きにくい隙間の“見える化ツール”。汚れが取れた実感が残り、やりすぎ防止にも役立ちます。
注意
- 深い清掃は必ず電源オフで開始。駆動部に触れる作業は安全最優先で。
- 注油ボトルは出が良いので、ボトルを強く押さず“垂らすだけ”。出過ぎたら即拭き取りを。
- 外装への油残りはほこりを呼びます。仕上げの拭き上げまでが注油の一部です。
Ricomaメンテに必要な道具と消耗品 最低限の道具で十分に回せます。動画で使用されたのは、Ricoma付属の油(注ぎ口の細い小ボトルと補充用の大ボトル)、綿棒、ペーパー(ナプキン)、エアダスター、必要に応じて小ブラシ。いずれも手に入りやすく、保管スペースも取りません。

- 油(Ricoma付属):日常の注油は小ボトルで。補充は大ボトルから。
- 綿棒:細部の汚れを“見て取る”のに最適。
- ペーパー:油の拭き上げ用。繊維残りの少ないものを。
- エアダスター:ボビンケース内の粉じん飛ばしに。
- 小ブラシ:必要に応じて。届きにくい場所の仕上げに。
コメントから
- 糸の入手先についての質問には、「Candle Thread USAで購入」との回答がありました(動画コメントより)。
- 「最初に使ったとき、油が一気に出て驚いた」という声に、投稿者も同意。以後は“押さない”を意識しましょう。なお、他ブランドの周辺機器や枠を使う場合は安全を最優先に。ricoma 刺繍枠
ボビンケースの清掃と注油:手順ガイド 1. ボビンを取り外し、内部を目視。ほこりや糸くずが見えたら、まずは清掃から。

2. エアダスターで短く吹き、粉じんを飛ばします。長く当て続けると跳ね返ったゴミが別の隙間に入ることもあるので注意。

3. 清掃後、ボビンハウスの中心部へ油を一滴。少量で十分です。再組立後、スムーズに可動するか手で確認。

クイックチェック
- 清掃前後で見比べると、綿棒の汚れ色が明確な指標に。
- 注油直後に油が“面”で残っていないか。残る場合は拭き取りを。
注意
- 糸くずが噛み込んで異音が続く場合、上部のネジを外して深い清掃が必要になることがあります(動画では“ごくたまに”)。無理に作業せず、必要時のみ。
- 針の出入りする前面と背面の穴へは一滴ずつ。出過ぎた油はすぐに拭き取り、外装に残さないこと。

補足ノート
- クイック注油は数時間単位の連続運転時に効果的。使用頻度に応じて加減を。
- 市販の枠や付帯ツールを使う場合、可動域の干渉や油汚れの付着に要注意。磁気 刺繍枠
ディープクリーン:ピストンと針機構 フロントカバーを外すと、針駆動に関わるピストンが並びます。ここは“薄く、均一に”油を回すのがポイント。最近メンテ済みで“しっとり”しているなら無理に足す必要はありませんが、動画ではデモとして軽く注油しています。

手順 - カバーを外し、各ピストン上部に微量の油を点す。

- 綿棒でピストンとバーの狭間を拭き取り。ここは粉じんが“帯状”に溜まりやすい場所。汚れが付いた綿棒を確認して、取り切れたか見極めます。

- 綿棒がグレーに汚れるのは正常。汚れの“見える化”は清掃の到達点を示すサイン。

- 作業後、フロントカバーを戻して、糸の張りが乱れた場合は上から軽く整えます。

プロのコツ
- 油は“ピストンの動作で全体に回る”ことを想定。点し過ぎは埃を抱き込みやすく逆効果。
- 糸に触れるときは動線を短く。絡みは上部から引いて整えると収まりやすい。
可動バーの注油とトップ面の防塵ケア 下部の水平バーには、ボトルをほとんど押さず“垂らす”イメージで微量を点します。油がロッド内部へ自然に回るため、押し出しは不要。注油後は綿棒で表面に残った油膜と粉じんを拭い、ムラを抑えます。

トップ側の仕上げ - 電源オンにしてヘッドをニードル1へ移動し、左側のサイドバーを露出。ここにも軽く注油します。


- 反対側(ニードル15)に移動し、右側も同様に注油。動画では、この部分に数カ月に一度White Lithium Greaseが推奨されている旨に触れています(投稿者自身は未実施)。

- 仕上げに、上面や糸ガイド周辺のほこりを拭き取り。必要に応じて糸スプールを持ち上げ、下の粉じんを取り除きます。

- 軽い糸のもつれは、上側から張りを取り戻すイメージで解消可能。

注意
- グリース指定箇所(White Lithium Grease)については、メーカー推奨の周期(動画では“3〜5カ月に一度”に言及)を参考に。種類や量は公式ガイドを確認。
- エアダスターや綿棒で糸ガイドに負荷を掛けないように。
クイックチェック
- バーへの注油後、手動移動や空送りで“引っかかり感”が無いか。
- トップ面の拭き上げ後、指でなぞって粉じんが付かないか。
あなたの使用頻度に合わせたメンテ習慣づくり 動画では、ボビンハウスは“連続運転なら8時間ごと”、全体のクイック注油は“数時間ごと”、ライトユーザーなら“毎週1回程度”のメンテが目安として紹介されています。重要なのは“あなたの運転時間に合わせる”こと。月数回の運転でも、粉じんが目立てば清掃・注油のタイミングです。
始めやすい習慣
- 5分ルーティン:ボビン清掃→針穴2点注油→下部バー一拭き→トップ面防塵。
- 週次ルーティン:ピストン周りの点検と必要最低限の注油。
- 数カ月ごと:グリース指定部位の再確認(メーカー情報に準拠)。
関連メモ
- 新しく枠やアタッチメントを導入する場合は、可動域と清掃動線の干渉を確認。embroidery 磁気 刺繍枠
- はじめての方は、清掃の“見える化”(汚れた綿棒を残して比較)がペースメーカーになります。刺繍ミシン for beginners
トラブル対処とクイックチェック
- 異音:ボビンハウス内の糸噛みが原因のことが多い。清掃→一滴注油→再始動。改善しなければ深い清掃(ネジ外し)を検討。
- 糸のたるみ:カバー装着時に糸が緩むのはよくある。上からそっと引いて張りを回復。
- 油の出過ぎ:ペーパーですぐに“面の油”を除去。残留はほこりの呼び水に。
- 粉じんの再付着:トップ面の仕上げ拭きと、作業後のカバー掛けで軽減。
参考リンクメモ
- Ricoma公式のメンテガイドで、グリース指定箇所と周期を都度確認しましょう(動画でも参照を推奨)。
- 他社の周辺枠を併用する場合は、磁力や厚みで可動域に影響が出ないかチェック。mighty hoops for ricoma
小さな改善を積み重ねる メンテは“やった分だけ音と縫いに返る”投資です。油は少量・的確に、ほこりは短時間・高頻度で。これだけで、仕上がりの安定とトラブル回避率は大きく変わります。最後に、清掃後の一縫いテストで“いつもの静かさ”を確認して完了です。mighty hoop embroidery
おまけ:周辺アクセサリーについての注意 作業効率を上げるために枠やホルダーを追加する方もいます。磁力系の枠は便利ですが、可動部や配線への接触・吸着に注意しましょう。導入時は“最低速での試運転”を。磁気 刺繍枠
コミュニティの声から
- 糸の購入先:Candle Thread USAという声がありました。国内外の入手性や色展開を比較して、自分のラインアップを最適化しましょう。
- 注油ボトルの“出過ぎ”問題:ボトルは押さず、重力に任せて一滴ずつ。外装に垂れた油はその場で拭き上げ。ricoma mighty hoops
最後に 動画でも強調されている通り、メンテは“短く・こまめに”。5分で静かさとなめらかさは帰ってきます。次の刺繍に入る前に、今日の一滴とひと拭きを習慣化しましょう。
