Table of Contents
1 プロジェクトの概要
刺しゅうミシンで布地に刺し子模様を縫い出し、その布をダイヤ形にカットしてレモンスターに組み込みます。ここで扱うのは、550E内蔵の刺し子デザイン(ステッチ番号11)を用いた最短ルート。必要なのは、対象の布・安定剤・RE36bフープのセットアップ、そしてデザイン選択とスタートまでの基本操作です。

1.1 いつこの方法を選ぶか
・レモンスターの一部に質感と陰影を加えたいとき。 ・既存のプリント布ではなく、刺しゅう糸色・密度・地の色の組合せで“自分だけの生地”を作りたいとき。 ・広い面積を一度のフーピングで安定して縫い切りたいとき(RE36b対応)。
なお、読者から相談の多い ミシン刺繍 マルチフーピング は、大きな柄をつなぐ際に有効ですが、本プロジェクトはRE36bの一回フーピングで完了します。
1.2 このガイドの前提
・キルティングの基礎(レモンスターの組み立て)と、刺しゅうミシンの基本操作は理解していること。 ・糸・針・安定剤の細かな仕様は動画内で具体名が出ていないため、本稿では“アイロンで貼る安定剤を使用”という範囲で説明します。
2 准備:生地・安定剤・フープの基本
まずは、使用する布の裏に安定剤をアイロンで貼ります。刺しゅうでは“必ず安定させる”が鉄則。伸びや歪みを抑えて、模様の輪郭をシャープに保ちます。

2.1 安定剤を貼る
・表に使う布(例:青系)を裏返し、安定剤をアイロンで熱圧着します。 ・端まで均一に貼れているかを確認。 ・高温で長時間押しつけ過ぎると生地質によってはテカリが出ます。短時間で面をずらしながら丁寧に。
ここで、フープに載せる準備が整います。なお、補助治具として 刺繍用 枠固定台 を使うと手元の安定に役立つ場合がありますが、今回の動画では使用していません。
2.2 フーピング(RE36b)
・外枠の上に、安定剤を貼った布をのせます。 ・内枠を上から当て、中間位置でクランプが“仮ロック”するまでスライド。

・布目と模様方向の整合を取りながら、布が“ピンと張っている”状態まで整えます(伸ばさない)。 ・両側のクランプを最終ロックして固定。


・クランプそばの小さなダイヤルでテンション微調整が可能。

ここでいう“張る”は、たるみシワが無い状態を指します。引き伸ばしは歪みの原因です。一般に使用するのは標準の 刺繍枠 ですが、保持力が必要なら マグネット刺繍枠 を選ぶケースもあります(本動画ではRE36bを使用)。
2.3 準備のクイックチェック
- 安定剤は全面に均一に貼れている
- 布はピンと張れているが伸ばしていない
- クランプは左右とも最終ロック済み
- 微調整ダイヤルでシワ・たるみが消えている
注意:フーピング時に布を引っぱると、縫い上がり後に生地が戻って模様が波打ちます。気になる場合は外してやり直しましょう。
3 550Eの強み:大きな刺しゅうエリアと内蔵刺し子
550Eは、Janome最大クラスのRE36bフープ(7.9×14.2インチ)に対応し、大柄でも一度のフーピングで縫い切れます。広い一筆書きのような刺し子デザインに適したサイズです。

3.1 7.9×14.2インチで一発取り
・RE36bを画面で選択(7.9×14.2インチと表示)。 ・レイアウト時の“はみ出し”リスクを抑え、余裕を持った配置が可能。
多くの読者が気にするのがアクセサリー互換性ですが、例えば janome 刺繍ミシン 向けのオプションや 枠固定台 は作業性の助けになることがあります。本動画の手順は標準フープ使用を前提にしています。
3.2 内蔵の刺し子デザイン
・ホームボタン→花アイコン→大型デザインの一覧へ。 ・ステッチ番号11の刺し子を選択。

・刺し子は等間隔の運針で陰影を生み、同じ布でも質感が際立ちます。
コメントでは“もっと大きなキルトモチーフはあるか”という質問が見られます。550Eには大型デザインが“複数”内蔵されていますが、具体的な点数や種類は動画内で列挙されていません。今回扱うのは番号11の刺し子です。
4 手順:選択からスタートまで
ここからは、実際の操作を3ステップで完結させます。
4.1 ホイールとデザインの選択
1) マシンのタッチパネルでフープサイズを選択。 2) RE36b(7.9×14.2インチ)を指定。 3) ホーム→花アイコン→“大型デザイン”から刺し子のステッチ番号11をタップ。 4) 画面に正しいフープサイズとデザインが表示されているか確認。
ここでは周辺機器の出番はありませんが、保持力重視の作業では マグネット刺繍枠 janome 550e 用 の使用を検討する読者もいます。ただし本プロジェクトは標準フープで十分です。

4.2 縫い始めのセット
1) フープを刺しゅうアームへ装着(確実にクランプ)。 2) 押え金を下ろす。 3) スタートボタンを押す。

“押え金を下ろす”は忘れがちな一手。ここを失念すると縫い始めません。スタート後はマシンが自動で刺し子を進めます。

プロのコツ:スタート直後の数十針だけは目を離さず、糸の掛かりやすい角や交点がスムーズに進むかチェック。必要なら一時停止して整えます。
4.3 進行中の期待値
・刺し子は比較的テンポよく進み、面全体に均一なテクスチャが現れます。 ・糸色や地の色を変えると雰囲気が大きく変化。仕上がりの表情が毎回異なります。
セットアップのチェックリスト:
- 画面のフープ表示がRE36bになっている
- デザインはステッチ番号11
- フープはアームに確実に装着
- 押え金は下ろしてある
- スタート後の初動に異常なし
5 仕上げ:刺し子生地をレモンスターに
縫い上がったら、フープから外して平らに置きます。そこからダイヤ形を4枚切り出し、他色の布と中表で合わせて縫い、レモンスターを組み立てます。

5.1 カット
・完成した刺し子生地をまっすぐ整え、ダイヤ形を4枚正確に裁断。 ・カッティング時は定規とロータリーカッター等の“直線・角度”の精度が命。
ここで、保持具の選択に迷うなら、作業台の安定化という観点で janome 550e 用 マグネット刺繍枠 や 刺繍ミシン 用 マグネット刺繍枠 を普段から使い分けている読者の声もありますが、本動画の工程には直接登場していません。
5.2 縫い合わせ
・刺し子のダイヤを他色の布と中表で合わせ、ブロックに組む。 ・最初に作った“無地のレモンスター”と同じ手順でOK(寸法や縫い代詳細は動画では未提示)。

操作のチェックリスト:
- ダイヤ形4枚の角度・辺長が一致
- 縫い合わせで頂点がずれない
- アイロンで縫い代を整え、面がフラット
6 品質チェックと完成イメージ
良い仕上がりのサイン:
- 刺し子の間隔が全体で均一、線が波打っていない
- ダイヤのカット線が直線的で、ブロックの対称が取れている
- 触れると“わずかな凹凸”が心地よく、光の当たり方で陰影が出る
潜在的な問題の兆候:
- 模様の交点に糸溜まりや引きつれ
- 斜め方向に模様がわずかに流れている(フープ内での伸ばし過ぎ)
- カット時の誤差で星の中心が合わない
上手くいけば、完成布はこのように平らで美しいテクスチャに。ここから四つのダイヤを取り、ブロックに組むと、“同じ色でも段違いの深み”が生まれます。
7 トラブルシューティングと回復
症状→原因→対処を簡潔にまとめます。
1) 縫い上がりに波打ち
- 可能原因:フーピング時に布を引っぱって伸ばした/たるみが残った
- 対処:外して再フーピング。中間ロックで布目を整え、最終ロック前に微調整ダイヤルで均一張りへ。
2) 縫い始めで糸が絡む
- 可能原因:押え金を下げ忘れ/糸道の引っ掛かり
- 対処:押え金を下げてリスタート。最初の数十針は監視。
3) デザインがフープ外へはみ出す
- 可能原因:フープサイズの選択ミス
- 対処:画面でRE36bを再選択し、外形ガイドで収まりを確認。
4) レモンスターの中心が合わない
- 可能原因:ダイヤの角度誤差/縫い代処理のばらつき
- 対処:正確なカットツール使用・ピン打ち増し・縫い後にアイロンで整える。
プロのコツ:フープ固定時に“中間ロック→全周の布目確認→最終ロック”の順に。省略しないことで歪みが激減します。保持具の運用として 枠固定台 を使う現場もありますが、本動画手順の必須ではありません。
注意:動画では安定剤の種類(カットアウェイ/ティアアウェイ等)や針・糸の番手は明示されていません。普段使いの材料で試し縫いし、最適化してください。
8 コメントから:よくある質問と補足
- キルトトップ・キルト綿・裏布の3層を“まとめてフープに入れられるか”という質問が複数ありました。動画では“トップ布を安定剤で補強し、刺しゅう生地を作ってからカット→ piecing”という流れで、3層同時フーピングには触れていません。3層は厚みが増すため、使用フープと素材により可否が分かれます。今回は対象外です。
- “もっと大きなキルトモチーフはあるか”については、550Eに“大型デザインが内蔵”とだけ紹介され、具体的な点数や種類一覧は示されていません。ここではステッチ番号11(刺し子)を使用しました。
なお、アクセサリーに関心がある読者向けに補足すると、強い保持力を求める場面では マグネット刺繍枠 や janome 550e 用 マグネット刺繍枠 を検討する声があり、作業環境の安定化には 刺繍用 枠固定台 も役立つことがあります。ただし今回の動画手順では登場しません。周辺機器の適合は各自の環境で要確認です。
最後に、ブランドを超えた一般論として“マグネット保持の枠”全般へ関心が高い読者も見受けられますが、本稿は550EとRE36bの組み合わせに焦点を当てています。より広い選択肢比較は範囲外とし、必要に応じてメーカー公称情報を確認してください。周辺機器の話題に触れる際は、たとえば janome 刺繍ミシン のユーザーコミュニティでの事例共有が参考になるでしょう。
—
参考のビジュアル: ・ブロック比較(冒頭):未加工ブロックと刺し子入りブロックの違い。
・安定剤の貼付とフーピング:仮ロック→最終ロック→テンション微調整の流れ。
・フープ・デザイン選択:RE36b→刺し子#11の画面遷移。
・縫い開始〜進行:装着→押え金→スタート→運針アップ。
・完成布と組み立て:平置きの刺し子生地→ダイヤの縫合。
補記:動画には“周辺アクセサリー”の具体名は登場しませんが、読者文脈では マグネット刺繍枠 や 刺繍ミシン 用 マグネット刺繍枠、機種専用品として マグネット刺繍枠 janome 550e 用 などのキーワードが話題になることがあります。これらは本稿の実施必須条件ではない点に留意してください。
