Table of Contents
まずはここから:必要な道具と素材
最初にそろえるのはこの4つ。Cricut(動画ではExplore Air 2)/ヒートプレス/アイロン用HTV(Heat Transfer Vinyl)/ヒート転写テープ。動画内では、これらだけで完結しています。

注意:プリンターは不要です。Cricutは“カッター”であり、印刷機ではありません(コメントでも制作者が明言)。
プロのコツ
- 学習の最初は、品質基準をつかみやすい純正CricutブランドのHTVを。基準ができたら、他社のコスト/品質を比較できます。
- 「必ずアイロン用(iron-on/HTV)」を選ぶこと。通常のカッティング用ビニールはTシャツに乗りません。
クイックチェック
- プレプレス:300°Fで10秒以内。湿気を抜いて密着を安定化。
- 温度/時間:各レイヤーはおおむね320°Fで約15秒、剥離前に30秒クール。
コメントから(要旨)
- 「素材はどこで買う?」—動画ではAmazon推奨、量が増えたらAlibaba、空TはJiffyShirts。
- 「コストは本当に$300?」—新品だと少し超えることも。中古Cricutを使えば$300でも可能との説明あり。
デザインを現実に:最初の1枚を作る
動画の例はスニーカーデザイン。要点は「色ごとに完全分離して、個別にカット→個別にプレス」です。

1) 画像を用意し、Cricut Design Spaceを開く
Google画像検索で対象画像を入手し、Design Spaceを起動。「New Project」→「Upload」→「Upload Image」でファイルを選択します(Image TypeはSimple)。

この段階では、著作権のあるロゴ等を商用で使わないことを強く意識しましょう(コメントでも度々指摘、制作者も回避を推奨)。
2) 色ごとにレイヤー化する
動画では黒→赤→白の順に同じ元画像をアップロードして、色以外を削除していきます。背景はまずMagic Wandで除去。残る不要色もクリックで消し、赤レイヤーでは微細な線をEraserで整えています。

「黒以外を消す」「赤以外を消す」「白以外を消す」を3回繰り返し、それぞれCut Imageとして保存。必要なのは“完全に単色化された3つのカットデータ”。

注意
- 消し過ぎや消し残しに注意。間違えたらUndoで戻るのが最短です。
3) キャンバスで3色を重ねて整列
保存した黒・赤・白をキャンバスへAdd。色設定を実物のビニール色に合わせ、ズームと矢印キーでピタリと整列させます。ここでは印刷しません。視覚上の位置合わせが目的です。

クイックチェック
- “隙間”や“はみ出し”がないか、等倍と拡大表示の両方で確認を。
4) カット準備:必ずミラーをON
Make Itを押したら、HTVの基本“Mirror”をオン。黒→白→赤の順で、それぞれ別マットでカットします。素材はグロッシー面を下にしてマットへ。

プロのコツ
- マットの粘着が弱いとズレやすい。貼り直して面全体を手のひらで圧着。
5) カット→ウィーディング
カットは1〜2分程度(デザインの複雑さ次第)。カット後はウィーディングツールで不要部分を丁寧に除去。微細パーツの“取り残し”と“剥がし過ぎ”に注意します。

コメントから(要旨) - 「スケールに向く?」—視聴者の多くが“多工程”を指摘。動画は1枚の手順解説で、量産に関する速度/工数は具体的記載なし。

ウィーディングが終わった3レイヤー(黒/白/赤)を並べて、準備完了。

6) プレス:前処理→黒→白→赤の順
まず空Tを300°Fで10秒以内のプレプレス。湿気を飛ばしたら黒レイヤーを位置合わせし、ヒート転写テープで固定。320°F/約15秒プレス→約30秒クール→ゆっくり剥離。

続いて白レイヤーも同様に位置合わせ→プレス→クール→剥離。最後に赤レイヤーを重ね、同じ手順で仕上げます。

クイックチェック
- 各レイヤーの位置がずれていないか、テープ固定前に上から軽く撫でて段差を確認。
- 剥離は“ゆっくり”。冷めきる前に急ぐと浮きの原因に。

プロのコツ
- 仕上げにプリント部を軽くストレッチ→5秒の短い追いプレス(動画内の提案)。耐久性の底上げに有効です。
注意
- ジャケットや厚手衣類への適合可否は動画では言及なし。素材により温度・時間・圧力が変わる可能性があります(本稿では未検証)。
基本を超えて:バリエーションと素材の拡張
動画後半では、3Dビニールを使った“パフ仕上げ”の例も登場。切って、置いて、固定して、約30秒プレス→剥離の流れで、立体感あるテクスチャが生まれます。

素材調達のステップ
- 学習期:Amazonで少量多品種を試す
- 慣れてきたら:AlibabaでHTVを卸買い
- 空T:JiffyShirtsで無地Tを入手
コメントから(要旨)
- 「プリンターのほうが簡単?」—複数の視聴者がDTF/昇華など他方式を案内。ただし本動画は“カッティングHTV方式”の解説。方式の比較や印刷品質の優劣は動画では扱っていません。
補足メモ
- もし刺繍に広げるなら、Tシャツの胸ワンポイントなどは“枠”選びで作業性が大きく変わります。例えば市販には磁気 刺繍枠やmighty hoop、snap hoop monsterのような選択肢がありますが、本動画は刺繍ではなくHTVの解説に限定されています。
趣味から収益へ:オンライン販売のコツ
動画では、Etsyで実際に販売されている作例を参照し、価格($18や$28)と販売実績に触れています。材料費は、空T(例:$2)+ HTV(例:$0.5)で一枚$2.5程度の概算例も紹介(動画内の場面説明)。ただし、送料・手数料・人件費などを含めた厳密な利益計算は示されていません。
販売先の候補
- Etsy/eBay(動画に登場)
コメントから(要旨)
- 「市場は飽和?」—“2024では飽和”という声もあり。差別化にはニッチや品質・スピード・写真/説明改善が鍵。なお動画では差別化戦略の詳細には触れていません。
- 「著作権は?」—制作者は回避を推奨。自作デザインやライセンス許諾済み素材で運用を。
プロのコツ
- まずは身近な需要(チームT、イベント、ギフト)でテスト→反応の良いモチーフに集中。
- リスティング写真は“近景の質感”と“着用イメージ”の2軸で掲載。説明文は洗濯方法や納期も明記。
注意
- 動画は“つくり方”の解説。価格戦略・税務・事業形態(LLC等)については扱っていません。各自の法令順守が必要です。
向き・不向き:Cricut方式の長所と注意点
長所(動画より)
- 低コストで“それらしい”仕上がり。新品だと$300を少し超えるが、中古Cricutで$300に収める選択肢。
- ロゴやデザイン(線や塗りのはっきりしたもの)に強い。
注意点(動画より)
- 写真のようなフルカラー“画像印刷”には不向き。複雑なデザインはウィーディングに時間がかかる。
コメントから(要旨)
- 「洗濯耐久」—正しい温度・時間・クール・剥離で“長持ち”の声もあれば、“剥がれる”指摘も。動画では具体回数は未提示。運用の精度次第といえます。
補足メモ
- 刺繍アプローチに切り替える場合は、枠や保持システムの選択も検討材料です。たとえばbrother 刺繍枠やmagnetic フレーム、fast frames embroidery、mighty hoopsのように方式が分かれますが、本動画はHTV方式のみを扱っています。
次の一歩:小さく始めて賢く伸ばす
動画の流れを反復し、まずは“単色×シンプル”から確実に。慣れたら多色レイヤーや3Dパフなどに拡張し、素材調達をAmazon→Alibabaへと切り替える。著作権の回避、自作デザインの育成、製作の安定運用が、継続のカギです。
チェックリスト(抜粋)
- ミラーON/グロッシー面を下に/テープで固定
- 300°F/10秒以内でプレプレス→320°F/15秒→30秒クール→ゆっくり剥離
- 仕上げに“軽ストレッチ+5秒追いプレス”で耐久性アップ
コメントから(抜粋)
- 「プリンターで一発印刷のほうが早い?」—本動画は“カットして貼る”方式。DTFや昇華など別方式はコメントに言及があるが、詳しい比較はなし。
- 「アイロンで代用?」—動画はヒートプレス使用。アイロン可否の言及はなし。温度・圧力・面圧均一性の観点でヒートプレスが推奨されます。
最後に:この手順は“難しいからこそ差が出る”部分でもあります。テストと記録を重ね、自分の最適解(温度・時間・圧力・素材の組み合わせ)を見つけてください。
— 小ネタ:将来、刺繍も試したい方へ。Tシャツの小ロゴ刺繍なら、作業効率に“枠”の選択が直結します。とはいえ本動画は刺繍解説ではないため、具体製品名やサイズ感の推奨は行っていません(例としての語彙:刺繍ミシン for beginners)。
